予防接種｜うえだ糖尿病・消化器内科クリニック

予防接種とは

予防接種とは、感染症に対する免疫をあらかじめ体に獲得させることで、発症や重症化を防ぐ医療行為です。
当院では、インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチン、帯状疱疹ワクチンに加え、八尾市の先天性風しん症候群予防対策事業に基づく予防接種も実施しています。

予防接種の主な目的は、感染症にかからないようにすること、感染しても軽症で済むようにすること、そして地域全体への感染拡大を防ぐことです。
特に高齢者や基礎疾患のある方にとっては、重症化を防ぐ重要な手段です。

ワクチンには、製法により「生ワクチン」「不活化ワクチン」「トキソイドワクチン」「mRNAワクチン」などの種類があります。
例えば、インフルエンザや肺炎球菌ワクチンは不活化ワクチン、麻しん風しん混合（MR）ワクチンは生ワクチンに分類されます。

インフルエンザは毎年流行する感染症で、高熱や咳などの症状に加え、高齢者や基礎疾患を持つ方では肺炎や脳症など重篤な合併症を引き起こすことがあります。
ワクチンは流行前の秋から冬にかけて接種するのが望ましく、特に65歳以上の方、持病のある方などには接種が推奨されます。

肺炎球菌は高齢者の肺炎の主な原因菌で、重症化すると命にかかわることもあります。
日本では高齢者の肺炎による死亡が多く報告されており、ワクチン接種によって重症化や死亡のリスクを大幅に減らすことができます。
65歳以上の方や慢性疾患を持つ方は、接種を検討することが推奨されます。

高齢者の肺炎球菌は定期接種となっており、市の女性が受けられます。

帯状疱疹は、水ぼうそうウイルスの再活性化によって引き起こされる疾患で、神経に沿って発疹や強い痛みが生じます。
発症後も神経痛が長期間残る帯状疱疹後神経痛になることがあり、生活の質が著しく低下することがあります。
50歳以上の方には、予防接種による発症予防が推奨されます。

令和7年度から帯状疱疹ワクチンは高齢者を対象にした定期予防接種になりました。

風しんは妊娠初期の女性が感染すると、胎児に心疾患や難聴、白内障などをもたらす先天性風しん症候群の原因となります。
これを予防するために、八尾市では対象の方に対して抗体検査と予防接種を実施しています。

過去に風しんに罹ったことがあるか不明な方や、ワクチン接種歴が不明な方に対し、まず抗体検査を行い、免疫が不十分と判定された方に対してワクチン接種を行います。

ワクチンには、1回で麻しんと風しん両方を予防できる「麻しん風しん混合ワクチン（MR）」と、風しんのみを対象とする「風しん単独ワクチン」があります。
当院では、「麻しん風しん混合ワクチン（MR）」のみ取り扱っています。